田舎暮らしがしたい「もじゃロック」でございます。
田舎移住・田舎暮らしを求めて物件探しをしていますが、今回は山にある築100年の古民家を内覧してきたお話しです。
田舎の築100年の古民家
▼▼▼▼物件の情報▼▼▼▼
- 延べ床面積・・・200㎡ ※他に離れ・蔵あり
- 敷地面積・・・500㎡
- 築年数・・・100年
- 間取り・・・11LDK
- トイレ・・・水洗(下水)
- ガス・・・プロパン
- 補修の必要性・・・大幅改修必要
- 価格・・・100万円
- ロケーション・・・山
- 提供元・・・空き家バンク
山にある大きな古民家
今回内覧してきたのは、山の途中にある築100年の大きな古民家です。
やはり山に囲まれた家っていいよねー。そんなときに、空き家バンクで見つけた田舎の古民家です。
実際行ってみると、ロケーションはやはり抜群。古民家の北側は山で、南側は一面田んぼです。絶好のロケーション。毎日こんなところで暮らせたらさぞ幸せだろうなーと。
今回、築100年という本物の古民家を見るのははじめてのことです。実際、外から古民家も見てみるとめちゃめちゃカッコイイんですよ!これが古民家の実力かー。イヤ、すごいね。
この時点ではテンション、めっちゃ上がっていたのでした。この時点ではね・・・。
山なのに水洗トイレ(下水)
この物件、特徴的なのがトイレが水洗トイレ(下水)なのです。浄化槽ではなく下水がとおっているんです。
下水はめっちゃポイント高い!
本来、山にある物件は「汲み取り」か「浄化槽」のどちらかなのですが、なぜかこの物件は下水が来ている。
なぜ?と考えてみたら、山の上に工場を見つけました。おそらく、自治体がその工場のために下水管を通しており、その通り道にあるこの物件が恩恵を受けたのでは?と推測しています。
こんな家が少ないところに自治体がわざわざ下水を通すはずがないからね。多分そういうことかと。
家中 カビだらけ
で、期待に胸躍らせて古民家の中に入りました。
入った瞬間、強烈なカビ臭が!!
これはヤバイ。古民家って隙間だらけだから匂いはこもらないと思っていたら違いました。古民家でもしっかり匂うんですね・・・。
壁にもカビが・・・。部屋も真っ暗・・・。
古民家に入った瞬間、こちらの表情が曇ったのを察知して、持ち主の方が「この家はねー、湿気るんですよ。ほら山があるからー」と言いました。
この時、僕は意味がわらかなかったのですが、何でも山が近くにあると湿気がスゴイらしいのです。この古民家は北側に山の斜面があって、山から水が流れてくるようです。で、家と山の間に水がたまり、北側なのでずっとジメジメしている。なので湿気がスゴイという理屈です。
へー、山って湿気がスゴイのかー。
「山は湿気る」という事をはじめて知りました。山でひっそりと田舎暮らししたいなーと思っていたのですが、僕は湿気が苦手なんです。皮膚も弱いし、あの匂いもキライ。ちょっと見直そうかなー。
で、もうこの後はグダグダですよ。古民家の家中、カビにおかされていて・・・。
これで小規模改修??
築100年の古民家ですが、まともに住めるのは12部屋中3部屋のみ。それ以外はカビの住処でございました。
ほとんどの部屋は床がトランポリン状態。宇宙空間のような感じがしましたよ(笑)
1Fの天井も垂れ下がっていて、2Fの底が抜けるのでは?と心配です。
一番ひどいのはリビング。床がトランポリン状態なのは他の部屋と同じですが、壁もカビで真っ黒、天井もカビで真っ黒・・・。
もうやめて・・・わかったから。ギブアップ!
わかりました。古民家はカッコイイけど、この家には住めない。住めるはずがない。
でもちょっとここで言いたいのですが、こんな物件とわかっていたら最初から見に行くわけがないのですよ。
でも、空き家バンクをとおして自治体からもらっていた事前情報にはカビのことなど一つも書いていないし、「家の状態は悪くない」「小規模補修が必要」とあるんですよ。
12部屋中3部屋しか住めないのに小規模補修??
僕の感覚では、「大規模補修必要」です。だってほとんどの部屋がそのままでは住めないもの。でも自治体の情報では「小規模補修必要」です。この差・・・。
空き家バンクはレベルが違う!
そう思いました。自治体担当者に「この古民家のレベルはどれくらいですか?」と聞いたら「レベル中です」と言われました。これでレベル中???ハイレベルすぎるわ!
売り物でない倉庫・山の写真をのせなくても・・・
僕的には大きなショックが他にもありました。
この物件、空き家バンクには、家以外に「離れ・蔵・倉庫・山があります」と書いてありました。写真もありました。
実際見て、持ち主の方と話しをしてわかったことはこちら。
- 離れ・・・半壊
- 蔵・・・半壊
- 倉庫・・・売らない
- 山・・・売らない
離れと蔵は半壊しています。屋根が崩壊して半壊というかほぼ倒壊。これってそのままにしておくと危険ですよね。撤去費用をきくと200万円~300万円くらいだそうです。もちろんコッチ持ち・・・。マジか?
倉庫は使うから売らないと。この倉庫、敷地内の端にあるんですよ。なので、この持ち主の方は微妙に敷地に入ってくる。後から嫁に聞いたところ、「知らないおじさんが敷地に入ってくるのは絶対イヤ」とのことでした。女性はそういうの、嫌がるよね・・・。
そして山も売らないと。イヤ、売らなくてもいいですよ。でも、
売らないものをなぜ空き家バンクに載せる?
結果的に「倉庫・山は売らない」とのことでしたが、空き家バンクには倉庫と山の写真がのっており、説明覧にも「倉庫・山もあります」と書いてあります。
だから厳密にいえば「倉庫・山もありますが、売りません」というのが正解。でも、そんなのややこしい!なので最初から写真もなしで「倉庫・山は売りません」と書いておけばいいのに・・・と思います。いらぬ誤解を生まないためにも情報は正確に書いた方がいいと思うし、その方が自治体の手間も減ると思うんですけどね。
他に気になった点として、物件の持ち主の方はずっとタバコ吸ってるんですよね。田舎の人だからしょうがないのですが・・。吸うのはいいとしても、吸った吸い殻を家にポイ捨てするのはいかがなものか。一応、売り物の家なんだから、そこにポイ捨てしない方がいいと思うけどね。「まだこれは自分の家だから」という理屈もわかるんだけど、なんだかね。嫁の評価は「あの人、絶対ありえない」でした・・・。
金額は100万円だけど
最後にこの古民家の金額をきいたら、離れ・蔵込みで100万円でした。
100万円は手頃な価格ですが、離れ・蔵が崩壊して使えないので負債です。しかも撤去に200万~300万円かかります。計算しやすいように、間をとって撤去費用250万円とします。
他には風呂も使えないので一式交換です。80万円くらいと想定します。
よって、
最低でも430万円
(古民家100万円+撤去費用250万円+風呂80万円)
ということになります。
しかも、これは床ブヨブヨの補修なし、カビの補修なしの話し。もちろんこれを補修しないと住めません。畳はまともに使えるのは1つもないです。これを含めたとしたら、おそらく全面リフォームなので500万円はかかると想定しています。
つまり、ほぼ1,000万円くらいかかるということになります。
築100年のカビだらけの古民家。そしてそのカビは補修しても雨が降ればまたやってきます。終わらないカビとの共存。住めばいくらかマシになるかもしれないけど、お肌の弱い僕には無理っぽい。それに1,000万円・・。
うん、ないね(笑)
山の斜面の家は湿気がスゴイ
空き家バンクの情報は結構適当
売り物でもないのに写真が掲載される
というわけで、今回は、築100年の古民家を見学してきましたが、結果は「なし」ということになりました。さあ、気を取り直して次行こう!
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