空き家バンクで空き家を探しまくって、5カ月が経過した「もじゃロック」です。
僕は6つの自治体の空き家バンクを利用して空き家を探しはじめて5カ月が経過しました。
当初は戸惑いながら空き家バンクを利用していましたが、最近は空き家バンクの付き合い方もわかってきたので、空き家バンクの情報の探し方やその周辺の話しでも。
空き家バンクはかなりクセがある
空き家バンクって「ただの不動産仲介」のように思っていましたが、実際、かなりクセがあります。
こちらは長野県の空き家バンク。長野県は他よりかなり探しやすいです。
僕はこれまで賃貸の家に住んできましたが、学生時代を覗けば全てスーモで賃貸物件を借りてきました。他にホームズというのもありますね。
空き家バンクは民間のスーモ・ホームズと同じだろうと思っていたら、かなり異なる面がありました。最初はこの辺りに戸惑ったんですよね・・・。
その辺りを中心にまとめていきます。
空き家バンクとは?
まず「空き家バンクって何?」という人のために、「空き家バンクとは?」からいきます。
- 空き家バンクは自治体が運営している
- 利用者登録が必要
- 全国版の空き家バンクはない
1. 空き家バンクは自治体が運営している
空き家バンクは自治体が運営する空き家を探すシステムのことです。ザックリいうと、空き家バンクというWEBサイトのことですね。
空き家を売りたい人は空き家のある自治体に自分の空き家を登録します。
空き家を探す人はインターネットで自治体の空き家バンクを見て、気に入った物件があれば、予約を入れて見学するという手順です。探し方はスーモ・ホームズなんかとほぼ一緒です。使い勝手はかなり不便です。
2. 利用者登録が必要
空き家バンクを利用するには、利用者登録が必要な自治体が多いです。
申請用紙に記入して自治体に提出します。登録した人だけが空き家バンクを利用することができます。ちょっと面倒ですね。
で、それだけではありません。物件を見学するには、物件見学するための申請用紙をさらに提出する必要があります。(自治体によってはない所もある)結構、面倒なんです。僕も何枚も書きました・・疲れたよ・・。
空き家バンクは自治体がそれぞれ運営しています。僕は6つの自治体の空き家バンクを利用しているのですが、6回も登録申請したのです。最初は「6回も登録するって嘘でしょ?」と思ったけど、現実でした(笑)
3. 全国版の空き家バンクはない
ここで注意点があります。
空き家バンクは全国版がないのです。自治体がそれぞれ運営しているので、WEBサイトも自治体ごとにバラバラです。
※長野県のように地域で検索できるところもあります
自治体以外では、ホームズが「LIFULL HOME’S 空き家バンク」をやっています。
→ https://www.homes.co.jp/akiyabank/
これは各自治体の空き家バンクを統合した、いわゆる全国版空き家バンクです。「なんだ、あるじゃないか!」ということですが、僕は使っていません。なぜなら僕がチェックしている自治体は「LIFULL HOME’S 空き家バンク」を利用していないし、利用している自治体もありますが、更新せずに放置しているので、「見ても意味がない」からです。
これでおわかりのように、「LIFULL HOME’S 空き家バンク」のネックは全ての自治体が参加していないのと、更新は自治体まかせという点。そりゃ、更新しないよね・・・ってことです。だって、自分の自治体のWEBサイトを更新して、LIFULL HOME’S 空き家バンクも更新するって・・・2度手間で面倒すぎでしょ。
空き家バンクの特徴
僕が空き家バンクは5カ月間、6つの自治体の空き家バンクを使ってきてわかったことを書きます。空き家バンクの特徴として5つあります。
- 自治体はいい人が多い
- 問い合わせと内覧の付き添いのみ(契約は不動産屋)
- 悪い所は基本公開しない
- すぐに住める空き家はほとんどない
- 売り物ではない畑・山・離れ・蔵・倉庫が掲載される
1. 自治体はいい人が多い
「自治体の対応は悪い」というネガティブなイメージが一部あったりしますよね?僕も空き家バンクを利用するときは「どうせヤッツケだろうなー」と思ってました。
空き家バンクは自治体の仕事の中ではどちらかというと副業のような仕事です(笑) だから適当にやってるんだろうなーと勝手に思っていましたが、対応してくれる人は皆さん丁寧でいい人ばかりでした。そこはちょっと意外だったかも。
2. 問い合わせと内覧の付き添いのみ(契約は不動産屋)
自治体は売買契約まで関与しません。これは自治体によって微妙に違ったりもするのですが、僕が見た中で一番多いのが「内覧まで関わるパターン」。
自治体は内覧までは一緒に立ち会いますが、その先の交渉や契約には一切かかわりません。そこは不動産屋さんが入ります。まれに個人売買もありますが、僕が見てきたのはほとんど不動産屋さんが入っていました。(ここだけの話し、家がボロすぎて不動産屋さんが自分では売れないので空き家バンクに持ち込んでいるらしい・・・)
これ以外のパターンもあります。ある自治体では、僕がとある物件を見たい旨を伝えると、「売主の電話番号を教えるので自分で電話して」と。この時は自分でアポ取って見学させてもらいました。そんなのアリ??自由すぎる空き家バンク。そんな自治体もあるってことです(笑)
3. 悪い所は基本公開しない
空き家バンクでありがちなのが、「悪いところは公開しない」という点。
建物が崩壊していたり、床が抜けていたり、天井が崩れ落ちていたり・・・そのような写真はまず掲載されません。部屋中カビだらけでも、カビについては一言も記述されません。獣が住み着いていても掲載されません。
ただし、自治体によっては包み隠さず情報公開してくれる所がまれにあるのかもしれません。僕は出会ったことありませんが・・・。
4. すぐに住める空き家はほとんどない
僕は空き家バンクでわりと住めそうな物件を選んで内覧に行くのですが、ほとんどが想像以上に酷いです。想像をはるかに超えてくる空き家のダメージ度。すぐに住むことができる家ってほとんどないです。
もちろん全くゼロというわけではなく、あるにはあります。が、それなりにお値段します。例えば1,000万円以上とか・・・。「そんな価格なら空き家バンクでなくても・・・」と思ってしまいますよね。
「価格が安くてすぐに住める空き家」は間違いなくお宝物件です。
5. 売り物ではない畑・山・離れ・蔵・倉庫が掲載される
空き家バンクには僕がどうしても理解できない謎があります。それは「売り物でない建物が掲載される」という点。
僕が経験した話しです。空き家バンクには「畑・山あります」と記述があり写真も掲載されています。で、実際に見に行くと、「いや、畑・山は売りません。建物だけです」という意味不明なロジック。
だったらなぜ、「畑・山あります」と書く?なぜ写真を載せる?僕にはここが全くわかりません。
例えば、「空き家探しの条件で畑が必須」なら、畑が売り物に含まれているか見学前に確認しておくことをオススメします。
「畑あります」は「畑売ります」ではないケースがあります(笑)
皆さん、くれぐれもご注意を!
自治体によって売り方が違う
空き家バンクは自治体が運営しています。なので売り方も自治体によって違うんです。
- 早い者勝ち
- 抽選
1. 早い者勝ち
「早い者勝ち」 はわかりやすいですね。スーモ・ホームズをはじめ、民間の不動産でも最初に契約した人が買う・借りることができます。この方式を採用する自治体ならなるべく早く見学・早く決断した人が有利です。これなら問題ないのです。
2. 抽選
注意したいのは2つ目のパターン。「抽選」という自治体があるのです。
これはどういうことか?というと、ある期間、例えば2週間とします。2週間の中で「買いたい!」と手を挙げた人の中から所有者が売りたい・貸したい人を選ぶという方式です。「抽選」といってもくじ引きではなく、最後は所有者が選びます。
しかも厄介なのが、この期間が自治体によってバラバラです。キッチリ2週間と決めているところもあれば、「大体1週間くらい待ちます」みたいなアバウトで動的なところもあります。
僕はこれを知らなくて痛い目にあったので、どのパターンなのか、あらかじめ自治体に確認した方がよいと思います。
空き家バンクの探し方
効率のよい空き家の探し方
と、ここまで空き家バンクで空き家を探すときのポイントをいくつか紹介させてもらいました。僕が空き家バンクを探しはじめたときに戸惑ったポイントを中心にまとめました。(あのとき、知りたかったーー!)
空き家バンクで空き家の探し方をまとめると、
- 【登録】自治体ごとに登録申請する
- 【探す】自治体ごとに空き家バンクを見て探す(検索はほぼできない)
- 【見学前】契約は「早い者勝ち or 抽選」のどちらの方式か自治体に確認する
- 【見学前】必須条件(畑、ガレージ)が売り物か電話で聞く
という感じです。
見学前にする「3」と「4」は必ず確認しておいた方がよいです。僕は確認しなかったために、何日かをムダしてしまいました。
この辺りを頭の片隅に入れて移住先の空き家バンクを利用してもらうと効率よく空き家探しができると思います。いい空き家を見つけられるといいですね!
以上、もじゃロックが空き家バンクを5ケ月間使い倒してわかった空き家バンクの探し方でした。
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